今週読んだ本の雑感を書き留めておこう。
■主観が強く、大局・客観的視野の弱いわたし
昔NHK出版の仕事をしていた時にNHKの人から売れてると
聞いて買ってみたものの、読んでなかったハウツー本2冊
『<聞き上手>の法則』と『脳と気持ちの整理術』
両方とも「聞く」「気持ちの整理」という感情的なイメージのある
行動を科学的なアプローチで改善する方法が簡潔に書かれている。
自分の性格だから、と半分諦めていた問題にも科学的根拠にもとづいた
対処法があってちょっと安心した。
この2冊を読んで分かったことは、私は主観に捕われやすく
大局・客観的判断が弱いということ。
そしてこんな本を読まなくてもきちんと「聞く」と「整理」ができる人がいる。
特に聞き上手の本に書いてあった「聞き上手は自分自身を受け入れている人」
に非常に納得。わたしのまわりの聞き上手はみんな自分自身であることに
カンファタブルな人達。
■「生」がわたしに何を期待するかに答える
第二次世界大戦中にユダヤ人収容所で過酷な体験をした心理学者の
体験記『夜と霧』。これもNHK出版の仕事をしていた時、
お世話になったビジネスブックマラソンでおなじみの土井英司氏が
東日本大震災直後のメルマガで薦めていた本。
「困難な時にこそ読んでほしい」と書かれていた。
この本を読み進めるうちに、私の価値観を変える本になると思った。
まだ消化しきれてないけど、何度も読んでいくうちに
この本の本質とも言える「わたしが生きることから何かを期待するのではなく
生きることがわたしから何を期待するかに答える」を理解できるようになるのかな。
あと10回は読まないと感想文が書けそうにないので特筆したい箇所を抜粋。
(一部わたしなりの解釈)
「愛は『現存(ダーザイン)』ではなく『本質(ゾーザイン)』に宿る」
(自分が収容所で生き延びられたことの理由として)
「収容所を生きのびることが目的ではなく、過酷な状況の中で
いかに『自分』であるか、苦悩と死がどう自分の生を定義するか、
なんの意味があるかという問いを考え続けた」
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