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2014年4月15日火曜日

北茨城〜福島の旅 アクアマリンふくしま編

今回の旅行は、震災に関係があるところに行きたいと思っていたので、
北茨城を観光した翌日は「アクアマリンふくしま」という津波で被災した水族館に
行ってみることにした。

アクアマリンふくしまも、六角堂に負けないぐらい海のそばにあって、
津波の浸水により、地下にあった電源機能が失われ、多くの魚が死んで、
海獣達は他の水族館に移送しなければいけなかったそう。
(地下の電源喪失による事故で、原理は原発の事故と全く同じだと水族館の人が言っていた)

2013年3月に被災して、7月にはもう再開したといから驚き。
3年たっているから当たり前かもしれないけど、とてもきれいで、見応えのある水族館だった。
当初は復興予算が割り当てられる予定だったけど、復興予算を待っていたら再開に
何年かかるか分からない、また各方面から寄付の申し出があったことから、短期間で再開できたそう。
アクアマリンふくしまに寄付を申し出たのは、ヤマト運輸が運営する財団と
クウェート大使館で、彼らからの莫大な寄付により、復興予算を待つことなく、
短期間で再開することができたそう。
アクアマリンふくしまの館長が以前クウェートの研究機関で働いていたことがあってのことらしい。

クウェート大使館のサイトを調べてみたら、クウェートは震災以降今でも継続的に
チャリティーバザーや大使の被災地訪問という形で支援を続けている。
http://www.kuwait-embassy.or.jp/J_index.html 
海外の人ですら被災地のことを忘れずに支援をしているので、私も日頃から
何かの役に立てるよう考え続けていきたい。

<アクアマリンふくしまでよかったものランキング!>
第一位:トド

トド三兄弟(血はつながってない)が並ぶ
こんな顔して上に上がってくのよ、トドは

ゴマアザラシの隣りの水槽で、海獣くくりとして展示されていたトド。
メス2匹、オス1匹で、そのオスがまじ超巨大。
500キロは余裕で超えていそうな巨体で、しかも岩の上に登って野太い声で吠えまくり。
アクリル板1枚の向こうにトドがいて大迫力なので、1日中見ていても飽きなそう。

第二位:イワシの群れ

新鮮なイワシがいっぱい!

アクアマリンふくしまで一番大きな水槽(V字水槽と呼ばれていた)には、
イワシ、アジ、カツオ、マグロ、エイなどおいそうな魚が一緒に展示されていて、
巨大水槽の上方と下方の両方から見ることができる。
水族館の水槽は光の屈折を利用して、魚側から人間が見えないようにしているそうで、
(魚がびっくりして奥に引っ込まないように)
このイワシ達も人間が近づいても、フワフワと見物人の前を泳いでいた。
水槽の上部からイワシの群れ越しに、下の方にマグロが回遊している様子は、
既視感ゼロの新鮮な視界だった。

第三位:カミクラゲ


フォトショップなしでこの美しさ!
触手(クラゲの下からでてる紐みたいなやつ)が髪の毛のように細いので、
カミクラゲと呼ばれているこのクラゲ。水槽に放り込まれているだけなのに、
なぜこんなに神秘的なのか。山形にはクラゲ専門の水族館もあるらしいので、
是非行ってみたい。

番外編:レストランとお土産
水族館の中にあるレストランで食べた「カジキのメンチ定食」と魚の形をした
大判焼きのようなものがとてもおいしかった。


カジキのメンチ定食は写真撮り忘れたけど、しっとりしててタルタルソースと
よく合って、一緒についてきたくらむチャウダーも めっちゃうまかった。

お土産屋では、サンマが泳いでいる姿を年中みることができる世界で唯一の
水族館を名乗るアクアマリンふくしまらしく、サンマのバクプリが入った
オリジナルTシャツを買って帰りました。

いやー、アクアマリンふくしま、楽しかったわ。

2014年4月11日金曜日

北茨城〜福島の旅 海の幸編

岡倉天心の六角堂を見た後、小腹が減ったので、近くにあった「船頭料理 天心丸
という小料理屋(定食屋?)で昼ごはんにすることに。
後でネットで調べて知ったんだけど、地元ではデカ盛りのお店として有名らしい。
知らずに頼んだ刺身定食は、刺身1枚がiPhone並みのでかさ。

刺身だけでみるとそんなに大きく見えないけど
iPhoneと比べると刺身としては巨大(変顔中なのでモザイク)

タイ、マグロ、カツオ、サーモン、イカ、ブリ、エビ、生白魚、生シラスの合計9種類の
刺身がそれぞれ2枚。鮮度もいいし、おいしいんだけど、それぞれを1枚食べた後は、
気持ち悪くなってしまい、刺身を見るのも嫌になるほどに。。。
刺身定食だけでなく、煮魚や焼き魚定食もデカ盛りらしいので、よほどの大食いでない限り、
2人で一人前を食べるのが無難。

五浦海岸で六角堂を見て、天心五浦記念美術館を見た後、宿泊券が当たった例の民宿に向かった。
やまに郷作」という民宿で、平潟港がある海岸まで歩いて数分。
海の幸やアンコウ料理を食べさせてくれ、しかも天然温泉まで出るという最高の宿だった。

温泉は塩化物泉という塩を多く含んだ泉質なので、湯冷めしにくいらしい。
てか、ここの温泉すごくよかった!
こじんまりしたヒノキ枠の枕木で作られたお風呂で、お湯もしっとりしていて、
今まで行った温泉の中でも3本指に入るぐらいよかった。
こんな温泉に毎日入れたら、体の冷えなんて無縁で痩せやすい体質になるだろうに。

風呂を浴びたあとは、楽しみにしていたアンコウ料理!

アンコウの湯通ししたやつ
なんか色々な部位が入ってて、出汁が濃厚なうま鍋

初めてアンコウを食べたけど、中国でよく食べているカエルにかなり近い。
ちなみにカエルはむっちりした白身で、ぱさつきがなく、しっとりしていて、とてもおいしい。
けど、カエルは肉が少なくて、小骨も多いので、アンコウの方が断然食べやすい。

 最高の温泉とアンコウ料理づくしで、1泊10,000円前後だからとっても安いと思う。
原発事故の漁禁止が解除されたら、日中は釣りをして、宿に戻って温泉入って、
夜はアンコウ料理で宴会とか、親しい友達や親族でやったらかなり楽しそう。

というわけで、日本に帰任したら、北茨城に友達と遊びに行く!という計画ができました。

2014年4月10日木曜日

北茨城〜福島の旅 海の民編

母親がとあるキャンペーンに応募して、北茨城の民宿の宿泊券が当たったらしい。
ちょうど私も日本に一時帰国していたので、2人で北茨城に行ってみることにした。

調べたのはカーナビに入力するための旅館の住所だけで、あとは行き当たりばったり
適当に行こうということで、満開の桜が咲く隅田川沿いの首都高と、うって変わって
周りに何も無い常磐道をぶっとばすこと3時間。北茨城市に到着。

■人口:約44,000人
■有名なもの・人:あんこう、海の幸、岡倉天心、野口雨情(シャボン玉で知られる童謡詩人)

常磐道を降りて、最初に向かったのが五浦(いづら)海岸。
私自身はこの海岸を知らなかったけど、母親が震災後のニュースで五浦海岸の六角堂なる
建物が津波で全壊・流失したことを知っており、その六角堂が何なのか
見に行こうということに。

五浦海岸の六角堂は、日本美術のオピニオンリーダー&思想家であった岡倉天心が
建てたもので、詳しく説明すると以下。
岡倉天心が日本美術発展のために作った美術学校で起きたクーデターのため、
校長の座を追われた後、第二の人生の地として選んだのが五浦海岸。
そこに自宅やクーデターで一緒に退学した横山大観ら弟子達のためのアトリエ兼住宅を建てた。
六角堂はその一連の建物の一部で、敷地の中で最も海に面した景観のよい場所に
建てられた岡倉天心のための思想基地。

本当に海っぱたにある六角堂
六角堂からの景色
六角堂からの景色

岡倉天心と言えば、なんでも鑑定団でしか聞いたことがなかったけど、
六角堂に併設されている博物館を訪ねて、私が好きな感じの文化人であることが分かった。
彼は、自分で作った美術学校を追われて以降、日本美術や日本の思想をひも解くことや
海外に紹介することに尽力し、ボストン美術館の東洋美術部長を務めたり、
アジア文化研究のために中国やインドに行ったり、精力的に活動する一方、
五浦海岸の自宅にいる時は、毎日お抱えの船頭と一緒に釣りを楽しんでいたそう。

岡倉天心の博物館でとても感動したのが、彼がインド人詩人への手紙の中に残した一節。
『私の船頭は年をとった海の民で、全生涯を海の恵みと心通わせて生きる全ての
漁師同様、水の種族の流儀で育てられた一個の哲人です。
生まれながらの詩人です。なぜなら、彼は海の神秘を危険をもひっくるめて
海を読むことを知っているからです。私達は親友で、私は彼にインドの話をしてやります。
お会いになれば、たぶん彼を好きになるでしょう。』

岡倉天心が惚れ込んだ五浦海岸の環境は素晴らしく、私自身もこんな所で毎日釣りに
出られる生活がしたいと、心の底からうらやましくなった。
北茨城の住人は、この海を愛して、この海と一緒に暮らし、その暮らしが何百年も
前から続いてきたんだろう。それが、岡倉天心の船頭のような「海の民」で、
こうした人達は北茨城だけでなく、震災で被害を受けた岩手県、宮城県、福島県に
沢山いるんだろう。

今北茨城では原発事故の影響で、近郊の海での漁が禁止されている。
震災以前、釣り客で賑わった海沿いの旅館、民宿は客足が相当減ったとのこと。
「海の民」が地元の海で自分の生業ができないことが、どれほどつらいか。
それは単に収入だけでなく、彼らの生きる意味や喜びを奪ってしまったのではないか。
都会の人間が湯水のように電気を使う便利なライフスタイルを享受してきた責任を
福島の人、茨城の人だけに背負わせてしまったのではないかと、原発の代償について
改めて考えさせられた。

北茨城だけでなく、震災で被害を受けた東北地方で、海の民達が1日も早く
ストレスなくライフワークである漁業に励むことができるようになってほしいと
心の底から願いました。

天心記念五浦美術館で食べたケーキ

2013年10月22日火曜日

トルコ3日目:晴れのイスタンブールはいい!

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実はトルコ2日目の嫌な思いに拍車をかけたのがイスタンブールの天気。
その日は、トルコ人も驚くほど前日から気温が下がったようで、
うっかり半袖で出かけてしまったトルコ人が大勢いて、
みんな縮み上がりながら歩いていました。
しかも終始曇天で小雨が降ったりやんだり、とにかく寒くて観光しずらくてしょーがねー天気。

このままだと、私たちがトルコを嫌いになりかねないとアラーが思ったのか
どうかは知らないけど、2日目は朝から青空が見えていて、
ホテルのおいしい朝食も手伝って(トルコの朝食のおいしさは別立てで熱く語る予定)
私たちの気分もやや改善。

そんなこんなで2日目の大体のスケジュール

午前:フェリーで新市街に行って、ガラタ塔からイスタンブールの街を見渡す 
昼:フェリー乗り場近くでサバサンドを食らう
午後:アジアサイドの街・カラキョイ散策
夜:人気レストラン『Hamudi』で夜ごはん

旅猿ファンなら気づきますか?!
サバサンド、アジアサイドで水タバコ、『Hamudi』が旅猿トリビュートなのです!

ガラタ塔からの眺めは最高。
私たちの滞在する旧市街のあるヨーロッパサイドとアジアサイドの間にある
ボスポラス海峡がとっても澄んだ水色で、その先に旧市街にあるブルーモスクや
イェニジャミイ(有名なモスク)のシルエットが見えて、塔のてっぺんで
風にビュービュー吹かれて凍死しそうなのも忘れるくらい、きれいな眺め

ところどころにモスクのシルエットが見える
エーゲ海!
お昼に食べたサバサンドはというと、生のタマネギ、サバ、
パクチー(イタリアンパセリだったかも)、レモン、バゲットの組み合わせが
よく合っていて、とてもおいしいけど、いかんせん量が多いので、
最後は若干魚臭さに気持ち悪くなってしまった。
尾っぽの方に近づくにつれ、骨やら背びれやらが口の中で気持ち悪い感触がして、
これまたゲーとなってしまった。
でも、この味のコンビネーション自体はすごくおいしいので、
骨・背びれ除去を徹底して、丁寧に自然解凍して生臭さを和らがせ、
量を半分にしたら、日常的に食べたい一品。
超上から目線ですが、総合的にボスポラス海峡のそばで食べるサバサンドはおいしい。

こんなコスプレ舟で作られるサバサンド
 
奥にあるレモンジュースをかけて食べるとさっぱり
気持ち悪くなった最後の方をそっと包んでなかったことにする人

 私が2日目のハイライトに選びたいのが、アジアサイドで水タバコ。

水タバコは別にアジアサイドじゃなきゃいけないことはないけど、
旅猿もアジアサイドで吸っていたのでね。散策&買い物でちょっと疲れた後
(アジアサイドのレベルの高さは、これまた別立てで熱く語る予定)、
ちょっと休憩しようと思い、喫茶店に入りました。
アメリカ留学時代のハウスメイトの一人が水タバコ好きで、私もよく一緒に
吸っていたので、トルコでも吸ってみようと王道のアップル味で一服。
水タバコ自体が味がおいしくて、ニコチンか何か知らんがリラックス効果が
あることはもちろん、アメリカ時代にはなかった水タバコの魅力に、
ここトルコで目覚めてしまいました。

水タバコを吸って、チャイを飲む、というまさに「喫茶」という体験が
ものすごく気持ちいいんです!!
普通の紙タバコを吸わないので分らないけど、水タバコは一回吸いだしたら
30分は持つし、水タバコの方が煙が薄くて軽いので、紙たばこと比べると、
ゆっくりリラックスしながら楽しめる。
例えて言うなら、紙タバコとコーヒーの組み合わせ(最強の口臭生成コンビ)が
ウォッカのショットで一気に酔っぱらう感じで、水タバコとチャイは
日本酒の熱燗でゆっくり酔いが回る感じかしら。

この水タバコ⇔チャイが本当に素晴らしい組み合わせで、
放っておけば、1日中水タバコとチャイの行き来をエンドレスに続けてしまいそう。
水タバコの装置と葉っぱを買ってきたので、
日本でもこのエンドレス茶会を開催しようと思います。

こんな顔の濃いトルコのお方が煙を吐いてる様子は、なんだかアウトローなことを
やってるような気分だけど、これは喫茶店の店員さんで、出が悪くなった煙の
調整をしてくれています。

この水タバコと
 チャイを永遠に繰り返したいー。。
厳しい目線のお客様に煙を調整つかまつる店員さん
ということで、私的ハイライトは「水タバコとチャイ」なので、
夜でかけた『Hamudi』は写真1枚で簡単に。



シシカバブのナスの皮をきれいにむくウェイター・エンギン氏の手さばきに見とれる。
つーか、ナスの皮むくって知らなくて、おとといくっちまったよ!
どーりで固いと思った。

今日の1枚:フェリーを待つトルコの人々
 

2013年10月20日日曜日

トルコ旅行2日目:騙される

実質トルコ1日目は、ホテルから歩いて15分、世界遺産都市イスタンブールを
代表するブルーモスクとアヤソフィアへ行ってきました。
ホテルの人にどこで両替するのがいいか聞いて、ホテル近くの両替所でトルコリラを入手。
その後、色々なところでレートをチェックしたけど、
グランドバザールの中の両替所が一番レートがよかった。

実はわたし去年の国慶節に新疆ウイグル自治区シルクロードの旅に行って以来、
イスラム建築にはまってまして、トルコでもモスクを見るのがとても楽しみだったのです。
モスクの中でも世界一の美しさを誇るブルーモスク。
その外観は、左右対称にいくつものドームで構成されており、
ミナレットと呼ばれる細長い塔が左右に3本ずつ立っている。
モスクを囲む四角い壁の、すべての面からモスクに入ることができるけど、
正面入り口から入ると長年の人の動きですり減った柔らかい大理石で作られている
ちょっとした広場のような空間にでて、そこからモスク内部に入れるようになっている。
中に入ると、「形の左右対称美」の中に「圧倒的に緻密な模様」が詰め込まれていて、
まさに息を飲むようなイスラム美がモスク中に漂っている。
事前に読んだ『イスラムもの知り辞典』によると、イスラム教は偶像が
禁止されているので、他の宗教が偶像の描写で荘厳な雰囲気を醸そうとするところ、
イスラム教はそれができないため、緻密な模様で圧倒しようと、
このような建築や宗教美術にたどり着いたそう。




この美しさ。。。広角レンズがあれば、もっと画角が広い写真がとれたのに。。

確かに私がメキシコにはまっていた時、メキシコ各地のキリスト教会で見たウルトラバロック(ヨーロッパで流行していた装飾華美なバロック調建築や美術がメキシコに持ち込まれ、さらにウルトラ化してしまったキリスト教美術や建築)とはまた違ったベクトルで
宗教の荘厳さを醸している。

メキシコシティの教会。ファザードの中に天使がいっぱい。

建築の美しさというのもあるけど、大勢の人の真剣な祈りを
長年受け止めてきた建物には、日本にはない「はっとする」
何か神聖なものを持っているように感じた。
ブルーモスクは今でも現役でお祈りの場所として使われているので、
お祈りの時間は見学できないことになっている。

新疆ウイグル自治区の旅で見た、何十人ものムスリム男性達がモスクに集まって、
真剣な様子で祈りを捧げている様子は圧巻だったので、トルコでも見たいと思ったけど、
中の様子をチラ見することもできなかった。 
旅の相方、ゆきちゃんもその様子が見たいといって、ブルーモスクに三度も行ったけど、 
窓からちょろっと盗み見る以外は全然中が見れなかった。無念。。。

ブルーモスクの反対側にあるアヤソフィアは、元はキリスト教聖堂、のちにイスラム教施設に変更された建物で、確かに中には天使とか12使徒とかのイコンがそこらじゅうにあって、どちらかというと歴史遺産の雰囲気。



旧トルコ文字とイコンがある
 
キリスト教時代の名残
アヤソフィアの外観は地味。工場かなんか

ブルーモスクには、現役で使われている宗教建築の荘厳さがあって、アヤソフィアには歴史的遺産の価値がある感じ。どちらも素晴らしい建築だけど、やはりイスラム建築ファンとしては、ブルーモスクの方が気に入った(無料だし)。

ブルーモスクが今日のハイライトと思いきや、実はブルーモスクに行く前に、
ホテルからアヤソフィアを目指して、道に迷っていたら、日本語ペラペラの
トルコ人男性に声を掛けられたことに端を発する「絨毯詐欺」が本当のハイライトです!

このトルコ人、名をマー○キ、ミドルネームをアリという男で、
軽い雰囲気で優しげに話しかけてきて、「わたしはインフォメーションで働いていて、
今日は休みだから案内するよ!東京に暮したこともあって、日本語をキープアップしたいから、日本人旅行者と話したいんだ」などと、今思えば詐欺の台本に書いてありそうなことを文字通りペラペラの日本語で話しかけてきたのです。

自分がそんなものにひっかかる訳ないと、警戒心ゼロのわたしはまんまとマー○キに
乗せられ、なんとマー○キの友達がやっている旅行会社について行ってしまったのです。
カッパドキアの気球ツアーを、カッパドキアのホテル経由で予約していて、
その金額が相場より高いとか、カッパドキアの空港とホテルの送迎がないとか、
まー色々と指摘をされて、マー○キに連れていかれた旅行会社で、カッパドキアで必要な
ものをすべて手配してしまいました。

またそこにいた日本語さらにペラペラトルコ人に、うまいことだまされ、
あれよあれよという間に、金まで支払ってしまったのです!!
いやー全部決まったね、なんて言いながら、実はだまされてるんじゃないかと
ホテルに戻ってから気づいて、旅行会社の名前をぐぐると、でてきました。
「ぼったくり旅行会社」の検索結果。。。色々読むに、ツアーや送迎はちゃんとやるけど、
相場より高い値段を徴収されるとのこと。これを見た私とゆきちゃんは、
血の気が3割くらい引く思いだったけど、実はこれにはまだ続きがありまして。

旅行会社の手配担当が金の計算を間違えていたらしく、
私たちはやつらが請求しようとしていた金額より150リラ(7500円)ほど
安い金額を支払っていたとのこと。
旅行会社のやつらは「私たちが間違えたことだから、お客様には関係ない。
このままの金額で大丈夫」とさも恩着せがましく言ってきたけど、
もともとぼったくり金額だろーが!
ということで、悪運の強い私たちは、ぼったくり旅行会社に連れていかれながらも、
相場よりちょっと安い金額でカッパドキアのツアーを手配できたのでした。
実際には、カッパドキア最寄のカイセリ空港⇔ギョレメの往復トランスポート、
気球ツアー、グリーンツアーとレッドツアーというカッパドキア散策1日ツアーを2つで、
510リラでした。確かに計算してみると、相場よりちょっと安め。
なんの疑いもなく、ゴキブリ並にホイホイついて行った自分には腹が立つけど、
結果ぼったくられなかった自分の悪運の強さに乾杯!

ということで、旅行会社にぼったくられたくだりが長くなったけど、
これで終わらないのがトルコの詐欺。
旅行会社に連れてかれた後、なんと知り合いがやっている絨毯屋行かないかと誘われ、
これまたホイホイついて行ってしまったのです!!
ここでの出来事は本当に胸糞が悪いので、できれば書きたくもないけど、
また騙される人がいるといけないから、書いときます。

端的に言うと、たっかい絨毯を買えと言われ、しかもその手口が非常に卑怯で、
絨毯屋から抜け出すのに非常に苦労したというもの。
まず最初に、ごく友好的な雰囲気で素敵な絨毯をいくつも見せて、
どれが好きかと尋ねられ、私たちに好きな絨毯を選ばせると、
今度は絨毯の値段を言ってくる。
私たちが「高いねー」などと反応すると「いくらなら買うか?」と
これまた友好的な雰囲気で聞いてくるのです。

そして彼らの提示金額から私たちが言った金額に歩み寄って、
そのどこかで買わせようという手口。どれが好きか聞かれたあたりから、
これは買わせよーとしてるなと思ったけど、とりあえず行くとこまで行ってみることに。

私はなまじ英語が話せるもんだから、マー○キの通訳なしで、絨毯屋のおやじと
英語で直接話していたのも、さらに胸糞が悪くなる結果となってしまった。
このおやじというのが、本当に気持ち悪いやつで、最初はものすごいフレンドリーに
「日本大好き!君たちさいこー!」みたいなことを言ってくるくせに、買わないと分ると、
とんでもねー暴言を私に吐くというサイコ野郎。
私が「大体最初っから絨毯ほしいなんて言ってねーだろ!」
「お前らが勝手に連れてきたんだろーが!」と至極正論を述べると、
「私はあなたが買うといった値段で売るといった。なら買うのがビジネスの信用じゃないのか!」とか言い出し、以下このような感じ。

私:ビジネスの信用?!これがトルコの文化なのか?!だったら、これはトルコと日本の文化の違いだ!

おやじ:文化の違いかもな。特におまえは、アメリカに留学して、中国に住んで、文化がめちゃくちゃになってるのかもな!これから日本人に会ったら、おまえの印象が日本人の印象になったぞ。

私:こっちのセリフだ!おまえの印象がトルコ人、イスタンブールの印象になったぞ!

と、まー喧嘩のようなやり取りを経て、絨毯詐欺地獄から無事解放されました。
でもその後は本当に気分が悪くて、トルコを一気に嫌いになりかけたぜ。
この日は、ぼったくり被害に遭いそうになったのと、絨毯屋のおやじがむかつきすぎて、
夜出かける気にもならず、ホテル近くのお店で適当にシシカバブを買って、スーパーで酒を買いこんで、ホテルの共同スペースで泥酔しました。
この後の旅行記でも書くけど、観光客を相手している人は、みんなやたら声掛けてきたり、明らかに企んでる系の目をしてたり、信用ならんやつが多いけど、それ以外はシャイで優しそうな人がほとんどの印象でした。

みなさん、イスタンブールで日本語で話しかけられたら、絶対ついていってはいけません!
その先に楽しいことがある可能性もありますが、嫌な思いをする可能性の方が
明らかに高いので、絶対ついていかないようにしましょう!!

全然関係ないけど、トルコには野良猫がたくさんいます!

今日のネコ
 

2013年10月19日土曜日

トルコの旅1日目:微妙なテンション

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そろそろ誰にも頼まれていないトルコ旅行記を書こうと思います。
トルコでの思い出を忘れないための備忘録としても。

101日から国慶節の休暇でトルコに行ってきた。
前々からトルコには行ってみたかったんだけど、遠いしお金がかかりそうだから
なんとなく後回しにしてたけど、唯一無二の親友ゆきちゃんが一緒に
旅をしてくれるというので、すぐにトルコ行きを決断。
あと、もういっこ。大好き番組『旅猿』の旅行先のひとつがトルコだったので、
これはもう行くしなかいと常々思っていたのです。
中国・西湖のレストラン『楼外楼』、ホーチミンの『Majestic Hotel』の
屋上バーなど、旅猿旅行先に行った場合は、ロケ地に必ず行く。


仕事中、こっそりむしろ堂々とトルコ情報を調べ、北京と東京でゆきちゃんと
LINEでやりとりしながら、トルコ航空のイスタンブール直行便航を確保!
はれて、トルコに行けることとなりました。

それからは、仕事を片手間にやっつけながらトルコのホテルを調べたり、
トルコ国内線のチケット予約したりと、心はもうトルコ!!
当初、ゆきちゃんとイスタンブール集合も考えていたけど、
北京⇔イスタンブールでは、トルコ航空の直行便がないことはもちろん
最安値がアスタナ航空とかいうカザフスタンの航空会社な上に、
これまたアルマトイ(カザフスタンの都市)乗換なのが恐ろしすぎて、
いったん日本に帰国してから、成田発で行くことに。
アスタナ航空って、つい最近までEUの空港に乗り入れが禁止されていたらしい…。
おーこわ。

トルコ航空のイスタンブール直行便は、12時間も同じ姿勢で座ってなくては
いけない以外は、いたって快適。行きの飛行機からは日本海や佐渡島がきれいに見えるし、
機内食も中○の航空会社と比べ物にならないほどおいしいので、トルコ行きの気分が
盛り上がります。

佐渡島がくっきり

サフランライス(右下の黄色いの)が特においしい

トルコ航空に乗る人がいたら、ぜひ見てほしいのが機内チャンネルの一つ
トルコ料理の作り方を紹介する番組!
前菜、スープ、メイン、デザートとざっと30以上のレシピを教えてくれる番組。
素材が、ナス、トマト、羊肉、オリーブオイルがメインで変わり映えないし、
調理方法もほとんど同じなので、同じレシピを何度も見ているかのような錯覚に
陥るけど、料理人の手さばきのよいこと!特にナス、トマトの扱いはかなりのもの。
トルコ料理の作り方も分るし、料理人の手つきから相当トルコ料理は相当レベルが
高いことも分かる。

こうしてトルコ料理番組で退屈をしのぐこと12時間、
イスタンブール・アタテュルク空港に到着。
ホテルの送迎バスで、旧市街にある最初の宿『Second Home Hostel』に向かいました。
一部屋60ユーロぐらいの安宿だけあって、部屋はせまいけど、清潔で、
なんといっても、ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿、エジプシャンバザール、
繁華街のシルケジ、新市街やアジアサイドに渡るフェリー乗り場等、旧市街の主要スポットがすべて徒歩圏内というアクセスのよさ。

初日は夜到着だし、ちょっと街歩きがてら、トルコ料理でも食べるかと思って、
シルケジあたりを歩いていると、顔の濃いトルコの男性からしつこく客引きされるわ、
やたらと声掛けられるわで、疲れきってしまい、適当なレストランでシシカバブを
食べて終わりました。飛行機の疲れもあって、その日はすぐに就寝。
翌日見事に絨毯サギにひっかかることも知らず、すやすやと寝ました。
次の日はトルコ旅行中の唯一の呪われた日で、嫌なことがあったけど、最後はかろうじて
ネタに昇華できた出来事を中心につづります。

ホテルで飲んだマイファーストチャイ

2013年1月27日日曜日

マカオのすてきなもの

マカオ第二弾はマカオで見つけたすてきなものたち。
マカオはポルトガル統治下だっただけあって、赤・金・毛筆な大陸の
センスとは全く違って、街を歩いているだけで、気分転換になった。

漁港の家
ロブスタータイル
味のある壁
教会
お揃いの食器たち
もちろん、あの門。名は知らぬ
博物館の床
新鮮な魚介でいっぱいの魚市場
ポルトガルワイン。全部1000円以下だけどうまかった
と、いうわけで、マカオはとてもよいところでした。
小さいから忙しく観光しなくていいし、ワイン安いし、食事も美味しいし
大陸で中華文化にまみれてるわたしにとってはかなりの気分転換に。
たくさん買っていったポルトガルワインはもう全部飲んじゃったけど
今もマカオの思い出にひたり中。

2013年1月26日土曜日

マカオのおいしいごはん

何を思ったか、去年の10月に行ったマカオのおいしいごはん紹介!
 去年の10月、ポルトガル料理とワインを食べたくって&飲みたくって
いてもたってもいられず、マカオ行きを計画。
 ヒマしてるおとんとおかんを誘って、マカオにいってきゃーした!

まず感動的においしかったとこ、第一位!『Fernando』
マカオに3つある島の一番下の島の、これまた最南端にある海沿いの
海鮮レストラン。どのブログで見ても評価がいいので、間違いないって
思ってたけど、まぢうまかった〜。


まずはアサリ!砂抜きも完璧で、身がむっちりしてておいしかった。


つづいて、モンゴウイカのグリル。
イカを炭火でグリルしただけだけど、ソースがいける。
たまねぎ、パセリ、にんにくをみじん切りして、オリーブオイル、
ビネガー、塩でまぜたらしいソースが白ワインにあうったらあう!
みんなすごい勢いで食べるから、フォークがぶれてるw


ちゃんとデザートも食いまっせ。プリン。
ぎっしりつまってる焼きプリンでしめに最高だった。
他にもイワシのグリルやらポークチョップやら色々食べたけど
最後の方、酔っ払ってて覚えてない…。もったいない。

ビール5本飲んで、ワイン2本飲んで、色々頼んで
15,000円くらいだったから、かなりお得だと思う。
平日だけど人気店ということで予約をしていって正解。
私達がほろ酔い始めたころには、満席になっていた。
一時期予約を受け付けなかったらしいけど、今は大丈夫でした。

マカオに行ったら絶対行った方がよい!レストランっす。


念願のポルトガル料理でしあわせ♥
フェルナンド→http://macau.navi.com/food/210/