感傷的になったりしたけど、フタを開けてみれば、毎月のように出張に来ている。
経費でこんなに頻繁に上海に帰れるのは嬉しい限り。
上海出張になれば、必ず行くのが小龍包でもなければ、北京にはない
おしゃれなレストランでもなく、上海の実家・フーダオ家。
人生を振り返ってみて、自分の母親以外で、あんなに人の作ったごはんを
食べたことがないというほど、上海ではよく食べさせてもらった私の第二の実家。
3日前に突然決まった出張だったのに、今回もたくさんおいしいものを
食べさせてもらいました。ぺこり。
まずはチベット帰りのお土産、ラサビールをいただく。
例によって味が薄めだけど、水がいいからかすっきりしたおいしさ!
続いて前菜。
こんなにきれいな前菜盛り合わせが、普通の家ででてくるなんて。。
特に右奥にあるたくわんにマスカルポーネソースとコショウかけたやつがうまかった。
縛られたまま蒸されて、ぎゅっと固まっている蟹を見ると、
食べないでくれと言われているような気がするけど、遠慮なく開けます。
ぱっかり開けると、そこには黄金のかにみそが。うめーーーーーーーっ!
そういえば、去年もこのお宅で上海蟹を食べさせてもらったな〜。
しかし、わたしがこの日一番感動したのは「ピェンロー」という鍋。
よく見てるレシピサイト「ぷちぐる」で見て以来、気になっていた鍋を
ついに食べることができましたー!
はるさめがドーーンとのったとこ。
肉がぐわしっと持ち上がったとこ。
食べる直前にごま油をどっさりかけたとこ。
調味料の塩と唐辛子、スタンバイ完了。
そして各自、お椀の中に塩と唐辛子を入れて、ピェンローのスープで溶かす。
ちなみに唐辛子は、以前フーダオ夫妻と一緒に西安に行った時買ったもの。
わたしも買ったはずなのに、うちの唐辛子は行方知れず。
ちょっと上品に盛っちゃった。もっと盛り盛りにすればよかった。
これがびっくりするぐらいうまいの!!
ちょっとみなさん、スーパーで鍋スープの素なんて買ってこないで、
ピェンロー作った方がいいよ、ほんと!
ピェンローは横からのショットもそそるな。
私物のEOS 70Dに、仕事で借りた40mmのパンケーキレンズをつけたら、
食べ物撮りにぴったりで、こんなにピェンローの写真をのせてしまいました。
これから、寒くなったらみんなで 「ピェンロー!」と叫ぼう!
このご飯を食べながら、上海の母がわたしについての印象深い話として、
自分のド変顔を躊躇なくSNSにアップしてたのに感心したと言っており、
そこでわたしも母の象徴的なエピソードとしてずっと記憶に残っている話が
2つある。ひとつは、一緒に会社の忘年会で北京に行った時のこと、
出された料理がことごとくまずい中華料理で、しまいには鶏の骨を炒めた
なぞの料理がでてきて、私は見た瞬間に顔がひきつるほどだったのに、
母は険しい顔をしながら、その骨をボリボリと噛み砕いて食べていた。
「骨の随がおいしいんだよ」と平然と言っている母を見て、
この人に一生ついていくと思った。
もうひとつもゲテモノ食いの話だけど、一緒にシルクロードの旅に行った時
道ばたで老女が売っていた、ニワトリの卵より大分大きめの怪しい卵を買って、
夜ホテルで食べていたこと。
白身がなんか半透明だし、殻がやけに固いし、何より変なニオイがしてたのに、
「全然普通のたまごだよ?」と、これまた平然とバクバク食べていた。
きっとこの食に対する力の抜けた好奇心がおいしいご飯を作る秘訣なんだろう。
オシャレのセンスもそうだけど、エフォートレスじゃなきゃかっこよくない。
フルメイクで、アクセサリーばっちりで、洋服も決めまくりは格好悪い。
ごはんも、力が抜けている時においしいのが本当のセンスだと思う。
さらっと作った料理がおいしいのは本当に料理のセンスがいい証拠だと思う。
ファッションもお料理もエフォートレスで行こう!
おまけ。翌日のお昼に上海で人気のパンケーキ店「Mr.Pancake」で
バナナパンケーキを食らう。
パンケーキレンズでパンケーキを撮る。
今度はチベットで食べた羊肉まんじゅう「モモ」を作ってくれるって!楽しみ!
1 件のコメント:
トルコの素敵な旅記事にはさまれて
ご紹介いただき、光栄です!敬礼。
そのときいただいたチャイ、めちゃくちゃ美味!
専用のグラスが欲しくなっちゃったよー。
ありがとう。
次の襲撃も、羊肉砕いて待ってるよ。(まさにヤマンバ状態・・・)
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