2012年4月30日月曜日

Innovation

Innovation:新しいアイデア[方法・手法]、革新、新機軸

私の好きな言葉。
様々な問題を解決してくれるのもinnovation、
まだ誰も知らない世界や考えに導いてくれるのもinnovation。
どんな小さな形でも、仕事でもそうでなくてもいいので
自分でinnovationを実現してみたいものです。

産業革命以来、人類の生活を変えたinnovationは
石油エネルギー、インターネットじゃないでしょうか?
では次のinnovationは何か、、、と聞かれれば
(そんな事個人的に聞かれたことはないけど)言語ではないか。

今、Googleが一番開発に力を入れているのが「翻訳」だという
噂を聞いたことがあるようなないような。
なぜこんなことを考えたかと言えば、北京MS中に上司と
iPhoneのSiriやネットの無料翻訳サイトの話をしていた時に、
「10、20年後には翻訳の精度がかなり上がって、違う言語を
話す人と、何の苦労もなくコミュニケーションができるのではないか」
という結論に至ったのです。

言語は人間の考えや在り方に非常に重要な役割を果たしている。
先日のWIREDの記事でもhttp://wired.jp/2012/04/27/language-and-bias/
こんなんがありました。こんな風に思考に大きな影響力を及ぼす、
そして文化人類学的なアイデンティティーである言語がフラット化する未来が
すぐそこにまで来てる!

インターネットの登場により加速度的に進んだグローバリゼーション。
これが「言語のフラット化」により、さらに進むこと間違いなし。
でも、そこまでフラット化が進むと、人類はどうなるんだろうか。
「言語のフラット化」は、これまで旧約聖書の「創世記」
手塚治虫「火の鳥」でも触れられてきたテーマ。
「創世記」ではでは、神に近づこうとバベルの塔を
建てた人類を罰するために、神は人類に違う言語を話させる罰を与えた。
「火の鳥」では、統一言語を話そうとし、人類が絶滅するらしい。

そこまでフラット化が進んでしまった人類には、何が起きるんでしょうか。
石油エネルギーが、インターネットが私達の生活を劇的に変えてしまったように
「言語のフラット化」が上述2つのinnovation以上に人類を
変えるのではないかと、少し怖かったりもします。
それでも、これからどんなinnovationが生まれてくるのか楽しみでなりません。

ギュスターヴ・ドレ「言語の混乱」

2012年4月29日日曜日

蘇州出張

北京モーターショーから帰った翌日、今度は蘇州出張でした。
クライアントのディーラーミーティング(年に1回、代理店を集めて
1年のマーケティング・販売方針を説明する会合。代理店をリゾートで
遊ばせて、ねぎらってあげる会でもある )があり、それに参加するため
水郷・蘇州に行ってきました。
上海虹橋駅から電車で30分、あっという間に蘇州に着いちゃいました。


代理店をねぎらう会合だけあって、リゾートホテルでゴルフコンペやら
BBQやら楽しそうな予定がいっぱい。
今回泊まったホテルはケンピンスキー(ドイツのホテル)だったので
ビアガーデンでディナーというのもありました。
代理店は代理店でも、販売代理店ではなくPR代理店の身分で
こんなものに呼んでもらうのは、おこがましいと思いつつ
思う存分楽しんできました。(もちろんマーケ方針の勉強もした)

中国国内に一切興味のない私は、国内旅行にでかけた事は一回もなく
出張ついでに、中国人社員に観光地に連れて行ってもらったり
名物を食べたりしています。
蘇州は「蘇州面(そのまんま)」というラーメンのような面が名物のようで
今回も社員に連れられるがままに蘇州面を食べてきました。


社員がネットで調べた「同得興」という蘇州面の有名店に到着。
(これ後でみたら地球の歩き方にも載ってた)
蘇州面は、白湯と紅湯という2種類のスープを選んで、トッピングしたい具を
自分で選ぶというちょっとめんどくさいシステムのようで、よく分からん漢字を
読むのがめんどくさい私は全部社員にまかせちゃいました。
そしてでてきたのがこれ。


 お店おすすめの紅湯(しょうゆ味?)スープに角煮トッピング
プラス社員の子達が選んだ鶏肉やら高菜やらキノコやら色々。
この蘇州面がたいそーおいしくて、私一人だけ面を完食してしまいました。
上海にも蘇州面のお店はあるんだけど、このお店の方が断然うまかった。

旅行って色々調べて期待して行くと大体裏切られる(特に中国国内は)ので
何も考えない無の状態で、出張ついでに行くと「ラッキー」って思える。
このスタンスは中国旅行ではかなり重要だと思うので、
これからも国内旅行はでかけない、出張ついでに連れられるがままに観光する
このスタイルを貫きます。



2012年4月27日金曜日

北京モーターショー

やっと帰ってきました、北京モーターショー(以下MS)から。
中国に来て3度目のMSですが、何度やっても
プレスカンファレンス前日は必ず完徹っす。

北京 MSは出展者に「世界最大、世界最低」と言わしめるほど
オーガナイザーの仕切りが悪いらしく、記者しか入場できないはずの
プレスデーに、お弁当屋がいたり、子供がいたり(子供記者?)。
(ちなみに日本のモータージャーナリストに聞いたのだが、
東京MSのプレスデーに「お相撲さん」「ベビーカーのお母さん」
「女子高生」を一度に見ると幸せになれるという噂があるらしい)

まー大小色々なトラブルがありながらも、無事上海に戻ってきました。
アメリカを抜いて、世界最大の自動車マーケットになった中国で最大
(つまり世界最大)の北京MSは、出展者もメディアも来場者も
熱気むんむんの一大イベントでした。
日系だけでも、トヨタ、日産、ホンダ、マツダとほとんどのメーカーの
CEOがプレゼンテーションをしに来ていました。

色々なメーカーのブースを見た雑感。
MAZDA
マツダは世界中で話題になっているCX-5のチャイナローンチがありました。
CCTV(中国のNHK)が熱心に撮影してます。
新デザインコンセプト「魂動(こどう)」がテーマのかっこよすぎる
コンセプトカー「SHINARI」も展示されてました。
東京MSの時、GQがベタ褒めしていた、あのSHINARIです。
マツダロゴの入ったホイールがかっこ良すぎるぜ。
メディアにも大人気で、終始撮影の人だかりがありました。
他社もコンセプトカーだしてましたが、マツダのSHINARIが
だんとつのかっこよさでした。

他に気になったのは
NISSAN
少し前に話題になっていた日産のNYタクシー。
次世代NYタクシーに選ばれた車両が展示してありやした。
中も広々で、車両に書かれている文字やピクトグラムがおされ。
社内を撮影しようとしたら、「メディアのみ」と注意をされたので
写真とれませんでした。2013年10月から順次導入されるみたいです。

そしてお次は
FORD
フォード。金髪のねーちゃん達がものすごい勢いで踊りまくってました。
センスがいいか悪いかは置いといて、こういう分かりやすい演出は
中国では必須です。おどりの方は、、、いまいちでした。
外国メーカーにとって、中国語が話せない外国人代表者の
プレゼンテーションをどうするのかが悩みの種だと思いますが、
フォードはアメリカ人プレゼンターの時、プレゼンターとまったく同じ
動きをする通訳者を使って、逐次通訳していました。
声の抑揚、ジェスチャー、何もかもプレゼンターと同じ調子の
通訳がプレゼンターが英語で話した後に、中国語を話す。
これアメリカではよくあるらしいけど、アメリカ以外では全然みねーっす。

番外編
中国人記者の興味もなかなかのもので、この車1台に記者が
6人乗ってました。みんな汗だくになって、写真とったり
色々いじったりして、こんなところで中国雑技団しなくてもと思ったり。

次は11月の広州MS。今年から広州MSも、北京・上海の一線都市MSと
同じく、プレスデーが2日になるらしい。ひゃーーーーー。

2012年4月7日土曜日

春野菜

最近料理にはまってます。
というのも、昼にお弁当を持っていくようになってから
なんと3キロもやせたのです!!

上海に来てから軽く5キロは太っちゃった(酒飲み過ぎと
しめのラーメンが原因)ので、なんとか来海前の体重に戻したいけど
ジム通いも続かないし、 どーしたもんかねーと思ってた。
上海のめしのまずさに耐えかねて、こんなんだったら
自分で作ったくされ弁当のが全然ましだい!ってことで
BENTOライフ(アメリカではBENTOっておしゃれジャパニーズらしい)
が始まりました。

大体週末に一週間分どかーっと作って冷凍庫にぶち込んだ弁当を
通勤で自然解凍、職場でチンして食ってます。
ということで、最近は週末のお料理がけっこう楽しいの!
料理が下手すぎて犬も食わないめしを大量に作るという
悪夢の料理人の私ですが、慣れてくると猫まんまレベルのものは
作れるようになりました。

今朝市場に行くと、春の野菜がどっちゃりでてました。
そら豆大量入荷。ざるいっぱいに買っても100円もしない 
そら豆、たけのこ、アスパラガス、変な形のキノコ
(去年の春に買って気に入ってたけど、初夏に姿を消した春キノコ)
を大量に仕入れ、早速こいつらを料理してやりました。

 こんなかわいいたけのこを
切り刻んでたけのこごはんと
アスパラガスとたけのこの煮物に

ふわふわのベッド(さや)で寝てるそら豆を叩き起こし
そら豆ご飯に(写真撮り忘れた)

巨大アスパラは、皮をひん剥いて煮浸しにしてやりました。
まいちゃん結婚式の引き出物、地味に活躍してます
今月中にあと2キロやせて、中国くる前の体重に戻す!
そして、このブログを地味にお料理ブログにしてやる!
 


宿無しほういち

最近仕事の引き継ぎの関係で一ヶ月に2度は北京に出張をしています。
昨日も北京出張から帰ってきたんだけれども、これがひどかった!

ビザの更新でパスポートがないので、飛行機に乗れず
新幹線で上海から北京まで5時間。
鉄道の旅?とか思って少し楽しみにしてたけど
窓から見えるのは5時間ずっと畑とまばらな家。
シュールな映画かと思うほど景色は変わらず。

ほんとにずっとこの景色。ちょっと東欧っぽいかも。たまに菜の花や梅が咲いてた
新幹線自体は乗り心地も悪くなく、
線路から落ちて埋められもしなかった。
日本のニュースでは、飛行機との競争で採算性が悪く
客足も悪いって聞いたけど、ちゃんとほぼ満席でした。

北京についたら、一仕事して夜は北京オフィスの女性達と飲みに行くことに。
久しぶりに女3人で飲んだら、異常に盛り上がってしまい全員泥酔。
よく食べたし、飲んだし、さてホテルに帰ろうと千鳥足でタクシーに乗り
タクシーではなぜかオープンイノベーションの話で大激論。

無事ホテルに到着し、フロントでパスポートのコピーを見せて
「さー、泊まらせておくれ」と言うと、
「パスポートがないと宿泊できません」と冷たい返答。
ちょっと、一緒に飲んでた人も帰っちゃったし
もう12時まわってるし、外寒いしで、泊まれないと言われた私は
酔っ払っていたせいもあり、フロントで大暴れ。
英語でF★uckを連発してぎゃーぎゃー騒いでもやっぱり泊めてもらえず
一旦はこのホテルは諦めようと外にでたものの、諦めきれず再チャレンジ。
やっぱり無理で、近隣のホテルをしらみつぶしにあたるも
どこも同じ理由で宿泊NG。しまいには一泊150元(2000円)の
超安宿に聞いてみるも、やっぱりダメ。
フロントのねーちゃんと百度(中国の検索エンジン)翻訳で
必死に会話したけど無意味だったぜ。

こーなったら24時間マッサージだ!と思ったものの
全然マッサージ屋が見つからない。
タクシーを捕まえて運転手に「你知道按摩地方マ?」
(マッサージ 場所 知ってる?)と聞くけど知らないの一言。
さっきまで飲んでた人に電話しても出てくれないし
寒いし、酔っ払ってるし、知らない街だし、もーなんだか無性に泣けた。。
泣きながら「なんでー!」と中国の中心で叫んでみました。
結局24時間営業の永和大王(中華のファーストフード)で寝る事に。涙
とりあえずワンタン食べたらちょっと冷静になって
「やっぱり中国。ワンタンおいしいわね」なんて思いながら寝ました。

3時間くらい寝て、歯磨きをして顔を洗って
クライアントとの会議(!)に出かけたものの
早く着いてしまったので、ファミレスみたいなとこで
モーニングを食べることにしたんだけど

モーニングセットをはしで

スクランブルエッグ、ベーコン、トーストなのにはしを出され
改めて中国にいえることを思い出し、余計に疲れた。

寝不足、二日酔いでクライアントとの会議をやったら
首の後ろの方がしびれてきて、また泣きそうになった。
なんかあたし、中国に呪われてる気がする。
いつも悪口ばっか言ってるからかな。