2013年4月29日月曜日

さよなら小龍包

一ヶ月前、突然の辞令にて北京行きが決定。
上海に思い残すことはほとんどないのですが、小龍包だけはもっと
食べておきたいと思い、ずーっと食べたいと思っていた小龍包を
本日食べてまいりました。

会社の近所にありながら、一度も行ったことがなかった小龍包の有名店。
『佳家湯包(ジャージャータンバオ)』
有名店とは言うものの、歴史があるわけでもなく、高級レストランなわけでもなく
普通の上海人達が小龍包だけさらっと食べて、帰るというファーストフードスタイル。
でも、注文を受けてから蒸すので、注文から10-15分は待つ。

小龍包専門店なので、メニューは小龍包のみ。先日仕事帰りにふと
「上海生活も残りわずか。小龍包を食べておかなければ」と思い 、この店に出向き
蟹粉鮮肉小龍包(豚肉に蟹が少し入ってるちょっと贅沢タイプ) を頼んでみた。

皮が若干黄色いのは蟹みそのせいか?
さすが有名店だけあって、ちゃんとおいしい。
12個入りの小龍包を28元(350円くらい?)で、さらっと食べられるのは
さすが上海。来週には北京だけど、今さらちょっと見直したぜ。

この初・佳家湯包で、気になるメニューを発見。大体どの小龍包も20元前後なのに
12個で99元(1500円)という超高級小龍包があった。その名は「純蟹粉小龍包」。
純という文字と、鮮肉の単語がないことからも想像できるように、なんと
蟹100%の小龍包があったのです!!
そして上海生活残り3日の今日、この超贅沢小龍包を食べるためひとり小龍包してきた!

前回はiPhoneで撮影。今回はミラーレスを持ち込む気合いの入れよう。

見て見て!このでっぷりぶり。中身が100%蟹なので、半液体状のため
この堂々たる横広がりぶり。豚肉小龍包と違い、ひとつの蒸篭に6つ入ってきます。

この見事なたわみぶり。
肉の小龍包と比べると皮も厚めで、もっちりタイプ。

贅沢小龍包を前にニヤニヤ。ドスッピンでいただきます。

念願の蟹100%小龍包と一緒に自分撮り。どうしていいか分からずとりあえず笑っといた。
中国は自分撮りがメジャーな国なので、周囲の客もスルーです。
いざ、実食!中身が半液体状で蟹スープがたっぷりなので、最初に前歯で穴を開けて
スープを吸わないと、大切なスープがレンゲからどんどん流れでていきます。

小龍包に穴を開けてチューチュー蟹スープを吸い出す。
すると中には、蟹ミソやら蟹の身やらとにかく蟹純度100%!

きっと厨房で小龍包職人が、小さな蟹からミソや身を一生懸命ほじくってくれたんだ。
蟹のミソのまったりと濃厚な味が口いっぱいに広がって、本当に幸せの味…。
最初の6個を怒濤の勢いで食べ終えたら、ものすごい満足感&満腹感。
とっても、とっても美味しいけど、すごく贅沢だけど、ひとつひとつがものすごい
濃厚なので、正直ひとりで12個はきつい。
純蟹粉小龍包を食べる場合、最低2人で食べにいくことをおすすめします。

最後の1個で、皮が破れて蟹スープ漏れ事件発生。もちろんレンゲで救って食べたさ。

上海生活最後の小龍包にふさわしい、素晴らしい小龍包だった。
さよなら小龍包。
さよなら、わたしの上海生活。

『佳家湯包』:http://www.shanghainavi.com/food/333/