2012年11月21日水曜日

開発という犯罪

中国政府の鉄鉱石採掘事業で、アフガニスタンで発掘中の仏教遺跡
「Mes・Aynak(メスアイナク)」が破壊される危機に瀕している。

このメスアイナクは、首都カブールから35キロほどのところにある
4世紀の仏教都市遺跡で、現在もフランスやイタリアなど外国が主体の
発掘チームによって、当時の寺、仏像、仏塔、壁画など歴史的に
かなり重要な遺跡が発掘されている。
タリバン政権が崩壊し、発掘チームが本格的に発掘を開始できたつい最近まで
土の中に眠っていたため、かなり保存状態がよいそうだ。

画像は全てAFP通信とCNNの写真を拝借

どう考えても世界遺産レベルの遺跡を、天然資源欲しさ、金欲しさに
中国政府が掘り返して、壊してしまおうとしている。
地元に利益を還元しないなど、やり方が汚いと南米での採掘プロジェクトが
非難されているアメリカ企業ですら、遺跡は壊さないよ、さすがに!

アフガニスタンがいつか平和になったら、バーミヤンやメスアイナクなど
玄奘三蔵が立ち寄った遺跡をいつか自分で見てみたいと思っていたのに…
なんでこんなひどい事ができるんだろう。
シルクロードをちょっとかじっただけの私ですら、こんなに胸が痛いのに
今メスアイナクを発掘している考古学者や仏教遺跡の研究者はどんな思いだろう。
なんとかして止める方法はないものか。


AFP通信の記事
メスアイナク遺跡を守ろうとする考古学者のFacebook page

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