2012年10月8日月曜日

南新疆シルクロードの旅1日目:上海−カシュガル

10月の大型連休・国慶節に新疆ウイグル自治区に行ってきました。
自治区の中でも、シルクロードの要所、ウイグル文化が色濃く残る
南新疆の街を訪ね、途中で世界で2番目に大きいタクラマカン砂漠を
縦断しちゃおうというツアー。

赤い部分。ロシア、モンゴル、パキスタン、カザフスタンなどと接する

 まず、なぜ新疆に行こうと思ったかと言うと、上海に来た当初
上海のウイグル人が売っている「羊肉串」という読んで字のごとく
マトンを串焼きにしたものにはまり、うちの会社でバイトをしていた
新疆出身の子と羊肉串について話していたら「新疆に行ってください!
新疆の羊肉は上海と質が違いますから」と言われ、食い意地のすごい私は
元同僚のフーダオさんと「本場の羊肉を食べに新疆に行くかー!」的なことを
言って、カンボジアに行こうとしていたフーダオさん(とその旦那さん)を
見事説得し、新疆の旅を実現したのです。


1日目はとにかく飛行機に乗って移動。上海虹橋空港に朝6時に集合したら
7:55のフライトで新疆ウイグル自治区の省都ウルムチへ。
ウルムチの空港で新疆名物(正しくは回族名物)牛肉面をささっと食べて
カシュガル行きのフライトに乗り換え。
南新疆、最初の目的地カシュガルには夕方4時くらいに到着しました。

カシュガルの空港。到着30分前に砂嵐があったそうで街全体がぼやけてる
カシュガルに着いたら、一緒のツアー客と現地ガイドさんと集合して
市内観光にでかけました。今回のツアーは上海在住の日本人ツアーで
どんな人が集まるかドキドキしてたけど、フーダオさん含めご夫婦が3組
一人旅行者が私含め4人という10人体制。
まずはアバク・ホージャというイスラムの王女様の墓を見に。

イスラムの建物は色使いがきれい。全体的に黄ばんでるのは砂嵐のせい
1日目の観光はこんなところで、早速夕食に。
新疆料理を期待していたのに、中華料理に連れていかれ若干萎えたものの
この後、新疆はラグ麺と羊肉しかない事を知り、中華料理にも最終的に納得。
まずい中華で、ろくに食べずビールばっかり飲んでいたら酔っ払った。
それでも中華料理では私の新疆熱をおさめることができないので
ホテルにチェックインしたら、すぐに羊肉串(ウイグル名:シシカバブ)を求め、
ホテル周辺をうろうろ。シシカバブと一緒にどうしてもビールを
飲みたいので、アルコールが禁止されているイスラム圏の新疆でビール探しに
挑みました。 ビールを探して入ったお店で、なんとつい最近まで日本に暮らして
いたという店主に遭遇。めちゃめちゃ上手な日本語を操り、冷蔵庫の奥に
隠していたビールを出してくれた。
日本を去った理由(地震とか仕事とか色々)や地元カシュガルの不満を
話し込まれそうになり、せっかくのホロ酔いが冷めてしまわぬうちに
「そっかそっかー、でも頑張ってねー」的に切り上げ、シシカバブとビールで
一杯やるためにホテルの駐車場に着席しました。

シシカバブ屋のおっちゃん。みんなニコニコして明るいお店でした。
今日は中秋の名月。満月を見ながら、シシカバブとビール。

中国最西端の街カシュガルで、知り合って2年にもならないご夫婦と
シシカバブを片手にお月見する日が来るとは、何があるか分からないわね。

ということで1日目は終了。少しは実用的な情報を。
宿泊ホテルは、カシュガル市色満路337号にある色満賓館。
ホテルの内装はファンシーで意外と居心地はよかったけど、ぬるま湯しか
でなかったので、シャワーは滝行の僧侶になった気持ちで挑みました。
ネットもフロントでケーブルを借りれば使えるとのことで借りたけど
「ネットにつなげるかはケーブルを使ってみないと分からない
つなげなかったら、しょうがない」と言われ、これに対して特に怒る気も
ないのは中国生活のたまもの。

室内はこんな感じ。元ロシア領事館だった建物らしい。装飾はいいからお湯だしてくれ

さて、明日からは絶景とウイグル文化にうっとり、地獄トイレにげっそりの
南新疆シルクロードの旅が始まります。

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